山口商工会議所が事務局を務める「歴食JAPAN」は2月12日、「第三回全国歴食サミット」をオンラインで実施した。「歴食」とは、同所と山口名物料理創出推進会議が「歴史的なストーリーを有した価値ある食」と定義し、2015年に初めて全国から歴食を募り、PRイベントを開催。以来、継続して歴食の募集・認定やイベントを実施し、地域のブランドとなるよう全国に発信している。
今回のサミットでは、市内の会場で歴食にまつわる物産販売や、歴食認定された全国の〝歴食団体〟によるまちの魅力をPRする講座「歴座」などを行う予定だったが、コロナ禍の影響でオンラインに変更。山口市内と全国8市町の歴食団体を中継でつなぎ、各団体によるお国自慢プレゼンバトルを繰り広げた。
同イベントには、歴食アドバイザーを務める俳優の辰巳琢郎さんが出演。足利将軍をうたげでもてなした大内義興に思いをはせた「大内御膳」(山口県山口市)、キリシタン大名大村純忠邸の献立をアレンジした「純忠御膳」(長崎県大村市)や、源頼朝にまつわるストーリーから考案された「源義朝御膳」(愛知県美浜町)など、考案団体によるPR動画を紹介しながら質問や意見交換を行った。
歴食団体は現在約50団体。徐々に増えており、「戦国益田氏弁当」(島根県益田市)など歴食申請を機に商品化した例もあるという。
詳細は、https://reki-shoku.jp/を参照。
最新号を紙面で読める!