逆境こそ新たなビジネスのチャンスでもある。小さな企業でも主業務(OEMや下請け業務)を怠らず、そこで培ってきた技術と人材、ネットワークを生かして新たな自社製品のブランド化にも果敢に挑む。いわば〝二刀流〟で大きな相乗効果を生み、新たな販路を開拓して業績を伸ばしている地域企業の取り組みを追う。
海外を意識した商品名とシリーズ展開で認知度アップと市場拡大を狙う
ワイヤロープ端末金具の製造を主業務とするオーザックは、約20年前から自社ブランドの伸縮チェーンスリング吊(つ)り具「信長の腕」を販売している。これをシリーズ展開するべく、10年前から「秀吉の腕」「家康の腕」と武将の名を付けた製品を次々開発。「侍シリーズ」と銘打って、海外市場を果敢に攻める。
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