地場産業やものづくりの現場伝える
川口商工会議所は9月28、29日の2日間、川口市内の31工場で、「第2回川口オープンファクトリー」を開催した。同事業は、市内の工場などを一般公開し、来場者にものづくりの現場や川口には技術力の高い企業が集積していることを知ってもらおうというものだ。初開催の2016年は夏休み期間に子どもを対象に参加者を募ったが、今回は一般を対象とし、事前予約、フリー(受け入れ時間内)、複数の企業を巡るバスツアーの三つの形態で実施。2日間で市民ら延べ276人が参加し、地場産業である鋳物や金属加工など、さまざまな工場を見学したり、製作体験に参加したりした。
バスツアーには19人が参加。ステンレス製のモビールをつくる工程を学ぶため、素材、研磨、レーザー加工、曲げ加工と工程ごとに工場を巡り、最後に組立工場で参加者自らが組み立てに挑戦した。
参加者アンケートでは大変好評で、「ステンレス製品の製造工程がよく分かった」「川口にこんなにすごい会社があるのかと驚いた」などの感想が寄せられた。また、次回も参加するかとの問いには、回答者の100%が参加すると答えた。見学受け入れ企業からは「社員教育に効果があった」「自社のPRにつながった」との声が聞かれ、8割超が次回も参加したいと回答した。同所は「企業側もメリットを感じている。来年も実施する予定」と話している。
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