都城商工会議所(宮崎県)は4月29日~5月21日、AR(拡張現実)アプリ「COCOAR」を活用し、市の商店街などに昔なつかしい写真が現れる周遊イベント「タイムトラベルウォーク」を開催した。まちのにぎわいや集客につなげるとともに、中心市街地の変遷を市民に伝えることを目的に実施。期間中は、訪れた人の回遊や店舗などへの利用を促進し、多くの来街者へまちの魅力を発信した。
イベントは、同所が入居する「TERRASTA(テラスタ)」や、隣接する市の中核施設「Mallmall(まるまる)」の周年記念事業の一環。過去のまちの姿を復元・保存して伝える都城市立図書館のプロジェクト「まちなか記憶展」で収集した位置情報や画像を活用し、昔のまち並みをARで再現した。
ARスポットは、「まるまる」、テレビ局、書店、宿泊施設、化粧品店など8カ所で、アプリをダウンロードしてスマートフォンやタブレットなどで施設や店舗の看板にかざすと昔の写真が現れる仕組み。「まるまる」では、老舗百貨店、都城大 丸などが映っている昭和30年代の写真を表示した。
また、期間中の5月3、7、21日には、ガイド付きのまち歩きイベントも実施。参加者からは、「都城の昔の様子を写真で知れた」「今と昔のまちの違いを写真で比べることができて楽しかった」「普段来ない都城の昔の話を聞けて、説明がとても分かりやすかった」などの声が寄せられた。
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