水鳥工業(みずとりこうぎょう) (静岡県静岡市/静岡商工会議所)
今月は、浴衣の季節には欠かせない、日本の夏を足元から彩るモダンな下駄(げた)をご紹介します。
下駄づくりは静岡市の地場産業として発展し、江戸時代には庶民の間にも定着した、生活に欠かせないものでした。履物の主流が靴へ移行し、生産量が落ちていく中で、1937年創業の水鳥工業は同社が培ってきた靴の中底加工の技術を生かし、足裏にフィットする「足に優しく、履き心地のよい下駄」を開発しました。
足へのフィット感を特に重視し、台にオリジナルの彫りを施した『げた物語』や、雪駄(せった)をイメージしてしずおか産ひのきを用いた『茶人(さじん)』など、履き心地を追求した下駄の数々は、装いの和洋を問わず普段使いできるようにデザインされています。
同社は、現代人の暮らしと足が求めるものを模索しながら、長く愛用されるものづくりに取り組んでいます。
お問い合わせ
水鳥工業
TEL : 054-271-6787
※月刊石垣2023年月8号に掲載された記事です。
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