日本商工会議所の福田勝之副会頭(新潟・会頭)は7月20日、経済5団体と全国知事会による「地域を舞台に挑戦する人材を育てる」共同宣言発表式にオンラインで出席した。発表式には、全国知事会から平井伸二会長(鳥取県知事)ら4人、経済団体側は、日商の福田副会頭をはじめ、日本経済団体連合会の永井浩二副会長、経済同友会の山下良則副代表幹事ら5人が参画。地域を担う多様な人々による挑戦を支援するため、「起業家を育てる」「後継者を育てる」「デジタル人材を育てる」「挑戦を後押しする基盤を整備する」の四つの分野で連携して取り組むことを宣言した。 具体的には、「各地域の特性に応じた起業家教育」「円滑な事業承継と承継後の事業継続などの後押し」「デジタル人材が活躍しやすい環境の整備」などに協働して取り組むことを強調。その基盤となる仕組みづくりや支援体制の構築に向け、商工会議所の経営指導員の確保・育成などの体制強化について都道府県の効果的な取り組みの促進と政府の支援の充実を目指すことなども盛り込まれた。 日商の福田副会頭は、「共同宣言に掲げられた人材育成を実現するためには、各地域において人々の関心やニーズに合った『仕事や活躍の場の創出』が極めて重要だ」と指摘。「共同宣言を契機に、商工会議所として、他の経済団体と共に、人々の活躍の場を増やす取り組みを強化していく」と意欲を示した。 全国知事会の平井会長は、「いろいろな人材がさまざまな形で活躍できる社会をつくっていくことが必要である」と強調。「デジタルトランスフォーメーション、グリーントランスフォーメーション、そしてローカルフォーメーションを3本の矢として、これから私たちは次の時代につないでいかなければならない」との考えを述べた。
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