日本商工会議所は10月26~27日に大阪市のインテックス大阪で開催された「ツーリズムEXPOジャパン2023」内で、共同展示商談会「feel NIPPON 旅 2023」を実施した。展示商談会には、全国8道府県の11商工会議所から18事業者が参加。会員小規模事業者らが「食・歴史・産業・文化・自然」をテーマに地域ならではの観光商品を提案したほか、福島港で水揚げされた水産物「常磐もの」など、日本産水産物のPRを実施した。
「食」「技」「旅」の各カテゴリーで地域資源を生かした商品をPRしている共同展示商談会「feel NIPPON」の関西地域への出展は2年連続。札幌、美幌(北海道)、新庄(山形)、 いわき(福島県)、上越、糸魚川(新潟県)、上田、下諏訪(長野県)、甲府(山梨県)、大垣(岐阜県)、尼崎(兵庫県)の11商工会議所が出展し、「食・歴史・産業・文化・自然」をテーマに地域ならではの観光商品を提案した。
今回の商談会では、日本産水産物の消費応援のため、いわき商工会議所(福島県)が出展し、福島の港に水揚げされた水産物である「常磐もの」と「常磐ものを満喫するツアー」などをPR。各ブースには多くのバイヤーが訪れ、商工会議所職員や事業者と商談した。
札幌商工会議所のブースでは、札幌の食と伝統的な日本文化の体験など、新たな夜間観光コンテンツを紹介。美幌商工会議所では、日本最大のカルデラ湖を一望できる美幌峠周辺の大自然を満喫できるツアーを提案した。
新庄商工会議所は、新庄もがみの新しい旅の仕方を「森川雪古」をコンセプトにアピール。糸魚川商工会議所では、日本の国石〝ヒスイ〟の魅力を堪能できるさまざまなプランを提案した。
下諏訪商工会議所では、悠久の歴史を刻む八島ヶ原湿原と日本で唯一の黒曜石岩脈採掘抗ツアーや、中山道下諏訪宿の温泉を満喫できるプランを紹介。甲府、上田、上越は3商工会議所で連携し、各地域にあるワイナリーを巡るツアーを売り込んだ。
大垣商工会議所では、枡づくり体験やエコ加湿器づくりのワークショップなども楽しむことができる「枡のまち」大垣を全面にPR。尼崎商工会議所では、尼崎城やパナマ運河式閘門(こうもん)を通るクルーズなど尼崎の新しい楽しみ方を提案した。
出展した商工会議所からは、「関西はほとんど未開拓だったが、良いお話をいただいた企業もいた」「大盛況の2日間だった。『また行ってみたい』、『応援しています』といった温かい言葉をたくさんかけていただき、出展できて良かった」「とても人が多かったので、観光PR用のWEBサイトへの流入がたくさんできた」などの声が聞かれた。ブースを訪れたバイヤーからは、「知らなかった地域の魅力を知ることができた」「複数の商工会議所があるため全体的に一体感を感じる」「各ブースや出展企業に活気がある」などといった声が多く 挙がった。
また、一般客からは、魅力を感じたブース(地域)として、いわき、糸魚川、甲府・上田・上越商工会議所などが挙がり、その理由として、「魅力的、面白い内容を体験できる」「ほかの地域にはないコンテンツがある」「ブース内でのPRが分かりやすかった」などの声が聞かれた。
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