農林水産省は7日、2023年9月の農林水産物・食品の輸出額を公表した。9月の輸出額は1176億円(前年同月比3.1%増)。1~9月の累計では1兆531億円(前年同期比5.8%増)となり、過去最も速いペースで総額1兆円を超えた。
9月の中国・香港向け輸出額は、中国向けが139億円(前年同月比47.4%減)で、香港向けは250億円(同42.4%増)だった。そのうち水産物は、中国で8億円(前年同月比77億円減・90.8%減)、香港では126億円(同59億円増・86.9%増)。ホタテ貝については、前年9月の輸出額が53億円だった中国でゼロになった一方で、香港では17億円(前年同月比48.8%増)と大幅に増加している。
23年1~9月累計の輸出額を国・地域別で見ると、中国が1933億円(前年同期比4.5%減)で最多。また、香港1760億円(同21.6%増)、米国1507億円(同0.9%増)、台湾1046億円(同9.5%増)、EU548億円(同6.5%増)、韓国536億円(同15.8%増)で累計500億円を超えている。品目別の1~9月累計の輸出額は、「加工食品」3787.7億円(前年同期比2.7%増)、「水産物(調製品除く)」2368.3億円(同7.5%増)、「畜産品」955.6億円(同6.3%増)、緑茶など「その他農産物」944.4億円(同3.6%増)、「水産調整品」643.5億円(同10.9%増)の順で多くなっている。
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