本日は、日本商工会議所通常会員総会にお招きいただきまして、誠にありがとうございます。
はじめに、台風15号の被災者の皆さまに、心よりお見舞いを申し上げます。
千葉県を中心とした地域で被害が発生し、依然として大変厳しい生活が続いております。現場では、1万6千人体制で、昼夜を分かたず懸命の 停電復旧作業が進んでいますが、政府においても、被災自治体への職員派遣や、自衛隊の最大1万人態勢による倒木除去作業などを通じて、一刻も早い被災地の復旧に全力で取り組んでいます。
災害に強い国づくりを進めていくことは、政治の責任です。政府としては、「事業継続力強化計画」を策定した中小・小規模事業者に税制優遇や金融支援を行うことで、中小・小規模事業者の皆さまの災害への備えを支援してまいります。
令和という新しい時代が始まりました。新しい時代、世界に目を向けることで、中小・小規模事業者にはもっと大きなチャンスが広がっています。高い技術力を持つ中小・小規模事業者の海外展開を後押しすべく、海外でのマーケティング、販路開拓を支援してまいりました。
これからの時代もわが国経済を引っ張るのは、全国で約7割の雇用を占める全国津々浦々の中小・小規模事業者です。地域経済を支える皆さんは、まさに日本経済の「屋台骨」です。平成から令和へと時代が変わっても、日本の明日を切り開くための挑戦に、引き続き、私たちはまい進していきます。
安倍内閣では、中小・小規模事業者の皆さまの生産性向上のための支援を行ってきたほか、再チャレンジを阻んできたわが国特有の個人保証の慣行を断ち切るべく、先般、事業承継時に個人保証の解除を支援する総合的な対策を打ち出しました。個人保証は次の世代に引き継がない、今の世代で断ち切る、という強い意志で臨みます。
私たちは、中小・小規模事業者の皆さんの事業活動を、これからもサポートし続けます。今日、この場に集まられている日本商工会議所、各地の商工会議所の皆さんには、ぜひ、地域の中小・小規模事業者のリーダーとして、大いにご活躍いただきたい、そのように思います。政府としては、皆さんが挑戦し、さらなる活躍を遂げることができる環境づくりに、最大限取り組んでいきます。
いよいよ明日からは、アジアで初めてとなるラグビーワールドカップが日本で開催されます。そして来年には東京オリンピック・パラリンピック、2025年には大阪・関西万博の開催が控えております。
新時代に向かって、日本商工会議所の皆さん、明日の日本を切り開いていきましょう。
最後となりましたが、日本商工会議所ならびに全国の商工会議所のさらなるご発展と、本日お集まりの皆さまのますますのご健勝を祈念いたしまして、私のあいさつとさせていただきます。(9月19日)
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