下諏訪商工会議所女性会(長崎万史会長)はこのほど、地元特産の果物・マルメロを使ったスイーツ「女神の湯玉」を開発した。マルメロはカリンに似た果実で、実が堅く、生で食べられないため、地元ではジャムなどに利用されている。同女性会では、地域の発酵・伝統食品などを使った商品開発事業の一環として、ビジネスコミュニティ型補助金を活用し、マルメロの味わいを生かせるスイーツづくりを模索。半年以上かけてギモーヴ(生マシュマロ)を完成させた。メレンゲを使用していないため、果物の風味をそのまま感じることができる。
キューブ型ケースのパッケージでは、商品名の由来である下諏訪温泉の伝説「湯玉伝説」を紹介。太古の昔、女神が化粧に使うお湯を湯玉にし、綿に包んで置いた場所から温泉が湧き出したとされるもので、商品を通して地域の伝説も楽しめる。
「女神の湯玉」は昨年10月14日、同所などが主催する「しもすわ産業まつり」で初めて販売。今年1月からは町内の飲食店や宿泊施設などで取り扱いを予定している。
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