米国の有力紙ニューヨーク・タイムズが昨年の「世界の行くべき52カ所」の2番目に岩手県盛岡市を選び、東北6県の夏祭りが一堂に会する「東北絆まつり」も初夏を彩る風物詩として定着してきた。東日本大震災から13年。コロナ禍を乗り越え、今こそ魅力的な東北の観光資源を国内外へ強く発信すべき時だ。東北観光の〝いま”を追った。
前泊が必須の朝市は観光客の市内回遊の機会をつくり、地域経済の活性化に貢献
青森県八戸市の協同組合湊日曜朝市会が運営する「館鼻(たてはな)岸壁朝市」は、3月~12月の毎日曜日に開催され、夜明けとともに始まり9時頃に終わる。東日本大震災では、開催場所の岸壁が被害を受けたが、4カ月遅れで開催して市民に希望と喜びを与えた。そして今、朝市は八戸を代表する観光資源としてその魅力を全国に発信している。
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