日本商工会議所が施行している「日商プログラミング検定」の初級レベルである「ENTRY」の試験に対応した公式ガイドブック(写真)がTAC出版から発刊された。同検定は、情報技術の基盤となるプログラミングスキルの習得を促進・支援するとともに、企業のデジタル人材の育成に資することを目的に2019年にスタート。ENTRY、BASIC、STANDARD、EXPERTの4段階のレベルに分かれている。ENTRYは、初学者向けのビジュアル言語Scratchに対応した試験となっている。
同書は、受験に必要な知識・スキルを提示・解説し、効率的に学習を進められる。各章では、ENTRYで問われるプログラミングの基本知識、簡単なアルゴリズムについて解説。第1章と第2章では、初学者でも分かりやすいようにScratchサイトの使い方やアカウントの登録方法、プロジェクトの共有方法など、Scratchの基本的な内容を掲載している。
第3章から第7章では、「スプライト(キャラクターや画像)」の動かし方や音の追加方法、プログラムの構造を理解することができ、ブロックなどの視覚的に理解しやすいオブジェクトを並べる簡単な操作でプログラムを組むことができるようになる。写真やイラストを多く使用しているため小中学生でも視覚的に理解することができ、プログラミングの基本的な概念を簡単に学ぶことができる。
第8章のサンプル問題は、実際の試験問題と同じ形式で掲載しており、学習の総仕上げに活用できる。問題の中には動画を読み解く設問があり、二次元コードを読み込むことで動画を確認しながら解答することができる。
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