相生商工会議所(兵庫県)は7月24日、「SDGs宣言」を行い、SDGs目標の3番目に当たる「すべての人に健康と福祉を」を目指すべきゴールとして掲げた。具体的な目標としては「健康ひょうご21県民運動に参画し、職員各自が『からだ』『こころ』『歯・口腔』『食』『たばこ』『アルコール』など、個別にテーマを定めて健康維持・増進に取り組むこと」と定めている。「健康ひょうご21県民運動」とは、県が主導する「21世紀の『健やかで美しい兵庫』」を目指す運動。同運動の根底には「心豊かに生活できる活力ある社会のため、健康寿命を延ばす必要がある。そのために、これまで以上に健康増進や疾病予防を目指し、個人の努力と併せて社会全体で健康づくりを支援していく必要がある」という考えがある。同所もこれに賛同した形だ。
同所は2002年から会員事業所向けに集団健康診断を開始し、以来、継続して地域企業の健康維持・増進に寄与してきた。しかし、所内では働き方改革やワークライフバランスなどへの意識が薄く、職員の健康・労務管理が進んでいるとはいえない状況があった。そこで職員が健康に、日々生き生きと活躍できるように今回の宣言を行った。同所は24年4月、「兵庫県健康づくりチャレンジ企業」に登録しており、①定期健康診断の全員受診②健診後のフォローアップ面談・指導実施、および相談体制の構築③健康診断結果要再検者への再検査督励、職員からの再検査結果報告および、再検査費用の事業所負担実施④35歳未満従業員(従業員全員)の定期健康診断に生活習慣病項目を付加⑤女性健診補助の実施⑥長時間労働の抑制――の6項目を責務として定めた。同所は今後、これらの取り組みを推進し、県のSDGs認証取得を目指す。
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