三島商工会議所(静岡県)は8月24日、「建設業を観て聴いて知ろう!建設現場見学ツアー」を開催した。
同イベントは、三島市周辺の小学生を対象として建設業に携わる社員との交流を通して職業観や勤労観を養い、建設業へのイメージアップ、将来的な建設現場における担い手不足の解消につなげるため開催された。当日は小学生と保護者ら合計20人が参加し、三島市にある市営住宅の建設現場と沼津市と清水町にかかる黄瀬川大橋の災害からの復旧を目指した改築工事現場を見学した。市営住宅の建設現場では市営住宅についての説明を聞いた後、3班に分かれ、モルタルづくり、左官体験、VR体験を行った。
黄瀬川橋の改築工事現場では、大きな重機を活用して新しい橋を架ける工法についての説明があり、その後バックフォーの乗車体験や河川工事で出る汚水の浄水実験などを実施した。参加した小学生たちは、実際に働く社員から工事完成までに営業から設計、基礎・建物・電気・設備工事などさまざまな工程があり、多くの人が関わっていること、建設業への従事動機や思いを聞いた。
参加した小学生からは「鏝(こて)を使ってモルタルを壁に塗ろうとしたがうまくいかなかった。いろんな仕事が大変そうだったが、興味を持った」という声が寄せられた。
同所担当者は「建設業界は人手不足が深刻な中、週休2日制や女性が活躍する職場が増えるなど変革が進み、従来のイメージとは大きく変わってきている。将来の担い手となる小学生には現場を見学することで職業観を育んでもらい、保護者にも建設業界の変化を感じてもらいたい。みんなが安心して便利に暮らすために建設業界の仕事が支えてくれているということも分かってもらえたらうれしい」と述べた。
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