富山商工会議所青年部(富山YEG)は10月14日、創立50周年を記念して富山市内の牛島公園に防災井戸を寄贈した。今回の寄贈は、地域の防災意識向上と憩いの場である公園でのコミュニケーションの拡大を目的としている。井戸は停電時にも利用できる手こぎポンプ式で、デザインは災害時だけでなく、日常的に親しまれるよう景観と調和する青色を採用している。
同日開催された寄贈式には同YEGの森実智洋会長、同所の橋本淳副会頭、同市の藤井裕久市長が出席した。井戸のお披露目セレモニーのほか、子どもたちのダンスパフォーマンス、井戸水を活用したワークショップが行われた。
寄贈式で森実会長は「災害時に地域の安全と安心を支える存在として、また普段から防災意識を高めるシンボルとして、多くの人に防災井戸に親しんでもらいたい。そして、この防災井戸が地域の絆を深め、地域の人たちの防災意識を後世に受け継いでいく象徴になることを期待したい」と述べた。また、同所担当者は「防災井戸を寄贈することで地域のレジリエンス向上に貢献できたことを誇りに思う。防災井戸は災害時には生活用水を確保する大切な存在になる。この井戸が防災意識の向上とともに未来へつながるバトンとなり、誰しもが輝ける最高の未来の一助となることを心から願っている」と述べた。
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