油田の発展とともに創業
新潟県中部の長岡市にはかつて油田があり、明治時代後期に石油の採掘が盛んになると「石油のまち」として全国的に知られるようになっていった。それに着目した大原石松は明治40(1907)年、石油掘削機械部品を製造する大原鋳造所を創業した。それが大原鉄工所の始まりである。 「長岡は江戸時代末から鋳物産業が盛んな地域で、初代は長岡の鋳物工場で修業してから独立しました。当初は石油掘削機械の補修用部品を製造していましたが、そのうちに機械工場と組立工場を建てて大原鋳工所と改称し、石油掘削用の完成機械を製造するようになりました」と、大原鉄工所社長で四代目の大原興人さんは言う。
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