全国商工会議所女性会連合会(全商女性連)などは11月7、8の両日、「第56回全国商工会議所女性会連合会滋賀全国大会」を滋賀県大津市で開催した。大会には、全国326女性会から約2500人が参加(オンライン除く)。全商女性連の畠山笑美子会長は、「日本最大級の女性経営者団体として、一歩一歩着実にその存在意義を高めていけるよう、共に活動していこう」と呼び掛けた。
大会の冒頭あいさつをした全商女性連の畠山会長は、「明るい未来を共に築くには、変化を恐れずに素早く対応する『チャレンジ力』と、強い意志で勇気を持って変化に挑む『チェンジ力』が必要。地域経済の活性化、日本のさらなる成長に向け、日本最大級の女性経営者団体として、一歩一歩着実にその存在意義を高めていけるよう、共に活動していこう」とさらなる女性会活動の推進を呼び掛けた。
続いてあいさつした日本商工会議所の小林健会頭は、今年7月に、商工会議所の創設者である渋沢栄一翁が肖像として描かれている新1万円札が発行されたことに触れ、「渋沢翁の『逆境の時こそ、力を尽くす』という信念に学び、『安定』から『成長』へとマインドを切り替え、行動に移していくことが求められる」と指摘。「大きな環境変化を的確に捉え、覚悟を持って自己変革に挑戦していこう」と呼び掛けた。また、2025年の「大阪・関西万博」を皮切りに、ビッグイベントが相次いで開催されることを受け、全国の商工会議所、女性会、青年部が一丸となった機運醸成を呼び掛けた。
大会では、「第23回女性起業家大賞」の表彰式と全商女性連表彰授賞式も開催。女性起業家大賞表彰式では、今年度の最優秀賞(日商会頭賞)に輝いた株式会社ママクリエイターラボ(兵庫県神戸市)代表取締役の榊原杏奈さん、「スタートアップ部門」(創業5年未満)優秀賞の高津川リバービア株式会社(島根県益田市)代表取締役の上床絵理さん、「グロース部門」(創業5年以上10年未満)優秀賞の株式会社SIRC(大阪府大阪市)代表取締役CEO髙橋真理子さんの3人が表彰された。
全商女性連表彰では、特別功労者32人、組織強化(会員増強)に実績があった11女性会を表彰。「個として光る」女性会事業表彰では、最優秀賞(日商会頭賞)の大和商工会議所女性会など3女性会の活動が選ばれた。
なお次回大会は、2025年10月中に東京都内で開催する予定だ。
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