吉岡食品工業
栃木県大田原市にある吉岡食品工業はこのほど、万能調味料「ミドリヤ100年スパイス」を発売した。同スパイスには同社が1950年代に開発した唐辛子「栃木三鷹(さんたか)」を使用。同品種は苦みが少なく、辛みとうまみが調和しているのが特徴だ。
開発のきっかけは、辛いものが大好きな同社担当者の「一味・七味唐辛子のような辛味・香りに加えて、『おいしさ』も感じられる商品をつくりたい」という思い。栃木三鷹のしっかりとした辛さと塩、コショウ、ニンニクなどほかの素材の味わいが共存し、「うま辛」を体現する絶妙なバランスに仕上がっている。焼き魚や焼きうどんなどの和食だけでなく、サラダやチャーハン、ガーリックシュリンプなどさまざまなジャンルの料理に振りかけて、本格的な「うま辛料理」に変身させることができる。業務用商品の販売をメインにしてきた同社は、同スパイス開発を契機に、消費者向け商品の販売拡大にも力を入れたいと考えている。