日本商工会議所の小林健会頭は12月20日、経済産業省主催の「日ASEAN経済共創フォーラム2024」に出席した。オープニングセッションでは小林会頭をはじめ、タイのピチャイ・ナリプタパン商務大臣、ベトナムのグエン・ホン・ジエン商工大臣、カオ・キムホンASEAN事務総長らが登壇しあいさつした。また、武藤容治経済産業大臣からのメッセージを小見山康二大臣官房審議官が代読し、「次世代自動車、デジタル・AI、エネルギーそれぞれの分野において日ASEAN連携は重要である」との認識を強調。同フォーラムにおける議論が新たな発展の礎となることに期待が示された。
小林会頭は、オープニングセッションにおける講演で、23年8月に経産省、独立行政法人日本貿易振興機構(ジェトロ)などと共同で発表した「日ASEAN経済共創ビジョン」に触れ、「このビジョンを実現するためには、日本とASEANの官民の緊密な協力が不可欠。共に力を合わせれば『共創』の精神を体現する具体的な成功事例を生み出すことができる」と強調した。
また、「日本の中小企業は、最先端の技術や革新的なソリューションで知られており、大企業と共にASEAN地域には豊富なビジネスチャンスが広がっている。同時に、ASEAN企業による日本企業への投資も増加している」と述べ、日ASEANのパートナーシップが大きく成熟し、相互投資と協力の関係へと進化していることを指摘。「共に力を合わせることで、私たちは共通の繁栄と揺るぎないパートナーシップへの道を切り開いていけると確信している」と期待を示した。
当日は、「次世代自動車」「AI」「GX」の三つのテーマで、日本とASEANのビジネスリーダーらによる活発な意見交換が行われた。