経済産業省が推進する「地域の人事部」は、地域の企業群が一体となって、自治体・金融機関・教育機関などの関係機関と連携し、将来の経営戦略実現を担う人材の確保(兼業・副業含む)や域内でのキャリアステップの構築などを行う総合的な取り組みだ。では、地域の中小企業は「地域の人事部」をどのように活用すればいいのか。その答えを探るべく、信州大学副学長の林靖人さんに話を聞いた。
期待される「塩尻の人事部」 人材確保・育成・活用領域を明確化
経済産業省が作成した全国の「地域の人事部」事業者リスト(2024年12月10日時点)によると、北海道ブロックから九州ブロックまで70を超える事業者が「地域の人事部」を運営している。その一つとして、長野県塩尻市のMEGURUの「塩尻の人事部」が注目されている。