いわき商工会議所(福島県)は2月5日、「いわきの新名物開発支援プロジェクト」の成果報告会を「いわき市石炭・化石館ほるる」で開催した。同プロジェクトは市内企業を対象に新商品開発のための個別相談やコンテストなどを実施するもの。地元の目玉となる商品開発を支援し、成功事例を生み出すことを目的としており、今回初めて実施した。
同プロジェクトは、「売れる商品をつくりたい」「どんな商品をつくったらよいか分からない」という悩みを持つ事業所を対象に、いわき観光まちづくりビューローの協力を得て企画。8事業所が参加し、4事業所が成果報告会で新製品を発表した。成果報告会で発表された新製品は「しっとり食感の一口サイズ温泉まんじゅう」「もっちり食感の一口サイズ馬方ようかん」(いずれも、和菓子の久つみ)、「芳醇(ほうじゅん)プレミアム ひとくちサイズ小名浜たこせんべい」(しんごSUN)、「いわきの採れたて野菜 しあわせの美人ピクルス」(長久保食品)、「『ふくしま珍味シリーズ』特選3点セット」(IWAKI CALL)。地元で採れた材料を生かしたものが多い。
商品開発支援は、①個別相談②コンテスト③コンテスト優勝商品のPR――の3ステップで行われる。今回は①のステップに当たり、2024年6、7月にセミナーや営業のワークショップを、9~12月に実際の商品開発に向けた中小企業診断士との個別相談会を数回にわたって実施し、途中で中間報告の機会も設けた。次のステップ「コンテスト」は、25年度に実施予定で、グランプリ商品は展示会やアンテナショップでのPRの機会が与えられる。
同所担当者は「商品のコンセプトづくりから実際に形になるまでを見届けたことは、自分自身にとっても貴重な経験となった。商品づくりの一連の過程が、参加事業所にとっても大きな学びとなったのではないかと感じている」と話した。