久慈商工会議所(岩手県)は2024年6月から地元の久慈東高校食物系列2年生とともに地域資源を生かしたメニュー開発に取り組み、ホウレンソウのグラタン、おぼろ昆布をのせた親子丼、ヤマブドウ入りスイーツ「三陸ジュエリー」など6品を開発した。同事業は観光客の誘客拡大と飲食店などへの利用促進を図ることを目的に23年度から開始し、今年度で2年目となる。
2月26日には、開発したメニューの中から「久慈育ち琥珀(こはく)サーモン」を使用した「フォカッチャ風パン」を高校生が調理して、同日に岩手県県北広域振興局で行われた献血イベントでの献血協力者に配付した。併せて、市内飲食店に調理した「フォカッチャ風パン」および開発した6品のメニューを配付し、プロ目線での感想やアドバイスをもらった。
同所担当者は「高校生から自由にアイデアを出してもらった時は、見ていて楽しく、高校生の柔軟な発想がうらやましくなった。配布時は、高校生が普段触れ合うことのない大人と事業だけではなく、さまざまなことを話しており、ほほ笑ましく感じていた。今後は、高校生側が久慈市について考えるきっかけの一つとして本事業を継続し、飲食店やイベントなどでの提供を通して多くの方に召し上がっていただきたい」と述べた。