安芸商工会議所(高知県)は4月24日、安芸市と包括連携協定を締結した。同協定は、活力ある地域社会と経済の発展、住民サービスの向上に寄与することが目的。①商工業・産業振興②地域社会の活性化③スポーツなどの振興④人材確保、育成――の4項目について連携することが盛り込まれている。両者が多様な分野で協力関係を築き、それぞれが抱える課題の解決に向け、協働して事業を推進する。
同協定締結には、「安芸市まち・ひと・しごと創生総合戦略」などの産業政策やまちづくりにおける同市との連携をより強めるほか、プロ野球チームの阪神タイガースのキャンプ地としても知られている同市のスポーツ振興につなげる狙いがある。今回の協定を「安芸市中心商店街等振興計画」進展の布石とすることで、豊かな自然と歴史ある文化を持つ同市の活性化の推進が期待される。
協定締結式で同所の山本諭会頭は「本協定は地域経済の振興、商工業の発展、市民の暮らしをより豊かにするための重要な取り組みである。協定の締結により、行政と経済界が一体となって、地域の課題解決に向けた取り組みを加速させることができると確信している。今後は、同市の課題である空き店舗・空き家問題や働く人手不足の解決、商店街の振興、観光資源の活用、地域産業の支援などさまざまな分野で協力を深めていきたい」と期待を述べた。