千葉商工会議所は3月22日まで、同所創立80周年記念事業の一環として、ナイトイベント「YORU MACHI(ヨルマチ)」を開催している。千葉市が東京オリンピック・パラリンピックの一部競技の開催地となっていること、また来年は市制100周年の節目の年となることから、市民とまちが一体となる都市文化フェスティバルを行うことで地域住民の交流の場をつくり、まちの活性化につなげることを目指す。
同イベントは、夜間の経済・文化活動(ナイトタイムエコノミー)振興を目的とする千葉市が創設した支援対象事業の一つで、まちの中にスケートリンクを中心とした別空間をつくり出している。千葉駅にほど近い会場の千葉市中央公園に期間中設置されている約400平方㍍の樹脂製スケートリンクは一般開放され、「初心者でも安心して滑ることができる」と利用者に好評だ。さらに、地元飲食店によるラウンジで食事やお酒も楽しめるほか、中心市街地の夜を約45万球のLED電球が彩るイルミネーション「ルミラージュちば」との連動も功を奏し、家族連れや若者たちを中心に連日多くの来場者で活気付いている。
初日の11月30日は県内の小中高生が出演する音楽パレードがあり、元フィギュアスケート選手の小塚崇彦さんがオープニングセレモニーに登場して華やかにスタート。以降、連日さまざまな催しが企画され、「千葉駅周辺に集まる人たちの動線ができ始めている」と、同所担当者は話す。人を呼び込むイベントによって周辺の飲食店の売り上げも伸びているという。
近年の再開発でマンションが増え、夜間人口が増加傾向にある同地区。まちの活性化を目指す官民一体となった取り組みが注目されている。今後は、クラウドファンディングで地域の子どもたちをスケートリンクに招待する企画や2月16日の第九コンサートなど、順次開催する予定だ。
詳細は、https://yorumachi.infoを参照。
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