東広島市の西条駅前にある西条酒蔵通りは七つの蔵元が並び、「酒都西条」と呼ばれる一大銘醸地です。
私が会長を務めるサタケも酒蔵通りの近くにあります。1896(明治29)年に創業者の佐竹利市が日本初の動力式精米機を開発して以来一貫して、世界三大穀物であるコメ、麦、トウモロコシ向けを中心に、食品産業総合機械およびプラントの製造販売を事業としており、来年で創業130年を迎えます。今では世界14カ国28カ所に生産販売拠点を設け、各国に製品・サービスを提供しており、世界の食文化の向上に努めています。
創業の原点である日本初の動力式精米機は、現在の賀茂鶴酒造に納品されました。当時多大な労力と時間を要した精米作業は、機械化によって大幅に改善。日本酒の雑味のもととなるタンパク質も効率的に除去され、吟醸酒が誕生する基盤となりました。
