よく無病息災といいますが、「一病息災」という言葉もあります。一つくらい持病がある人の方が健康に気を使うので、結果として長生きできるという意味です。
この考えには納得できる点もあります。というのも、持病がある人ほど食事や運動、睡眠などの生活習慣を意識して整えるようになります。自分の心身と向き合って無理をせず、上手な休み方やストレス対処法も身に付きやすくなります。また、定期的に医療機関を受診するため、ほかの病気を早期に発見・治療できる可能性が高まる点も大きなメリットです。
持病は、必ずしも生活習慣の乱れだけが原因ではなく、体質や偶然の原因で発症することもあり、完治が難しい状況もあり得ます。その場合、病を管理してより快適に過ごせるように目指すことが重要になります。上手に管理できれば、前向きに活動的な毎日を送ることも、十分に可能です。
例えば、健康管理の一環で血圧手帳をつけている人は多いのではないでしょうか。ただ、記録しっ放しではもったいないものです。体重や歩数、飲酒量などほかのデータも合わせて記録し、定期的に見直すと体調との関連性が見えやすく、生活改善にもつながります。それを主治医や家族などに見せてコメントをもらうと、継続のモチベーションを保てます。また、受診時に主治医や薬剤師に見せれば、より個別性の高いアドバイスを受けられたり、薬の種類や服薬のタイミングなどを随時検討してもらえたりするなど治療にも役立ちます。
もし、血圧手帳などの記入がなかなか続かない場合は、今日頑張ったこと、きちんとできたことを記録する「プチ健康日記」をつけて、自分を褒めてあげる仕組みをつくるのもお薦めです。
1年に1歳は必ず年を重ね、心身も変化していきます。新年は、心身のセルフ点検に最適な時期と言えます。「まだ若いから大丈夫」ではなく、「若々しく年を重ねたいから健康を点検する」という意識が大切です。持病がある人ほど、日々の管理が未来の自分への投資になります。「一病息災」を前向きに捉え、今年1年をより健やかに過ごすきっかけにしてみてはいかがでしょうか。

