医学博士 青木聡氏の『MENSA、ISI、HELLIQに所属する天才のパターン思考』という書籍には、飛び抜けて頭の良い人の即断即決の思考法が書かれています。その中で、「時間をかけず失敗しない方法」として、GO or NOT GO、つまりやるかやらないかを即座に判断するため、以下の「迷いのない判断基準」を紹介しています。
⑴損か得か
⑵続けられるか続けられないか
⑶好きか嫌いか
⑷自分の価値観に合うか合わないか
⑸これまでに知っていたことかどうか
前記のうち、GOが三つ以上あればGOで、2個以下ならNOT GO。この基準を持っていれば全ての出来事を即座に判断できる、というわけです。
一方、私の師である舩井幸雄氏も判断軸を持っていました。以下に五つ挙げてみます。
①自分のやりたいこと、やって楽しいことはやる
②自信のあることはやる、自信がないことはやらない
③世のため人のためになることをやる。自分のためにしかならないことはやらない
④責任が取れることをやる(取れないことはやらない)
⑤人に憎まれることはやらない(人に憎まれないことをやる)
舩井氏は誰かに何かを相談されたとき、よく「あなた、ノッてる?心からやりたいと思ってる?」と尋ねました。そして相手が迷わず「はい」と答えたら、「なら、やりなさい」と背中を押していました。
またある人が「結婚しようかどうか迷っています」と相談してきたら、「世の中にこの人しかいない、と思えないようならやめなさい」と一刀両断。結婚のような重要な決断に際して、少しでも迷いや疑問があるなら、後悔することになるでしょう。どんなことがあっても添い遂げるという自信がないなら、やめた方が良いのです。
③については舩井氏らしい部分で、本気で世のため人のためを考えていました。薫陶を受けた私がそれを行動に移すことができたのは、東北復興ボランティアでコンサルティングを行った、2011年秋からの8年間のことでした。④は、自分が専門家として最後まで面倒を見ることができる事柄かどうかということ。⑤については、「人に憎まれるとツキをなくす」と舩井氏は考えていました。③を重要視する人間であれば当然ともいえる内容ですが、人様に憎まれるようなことはせず、何事も周囲の理解を得られるかどうかが成就のポイントだと考えていたのです。
こうして見ると、舩井氏の基準は日本人の心に響き、一日の長があるように感じます。自分の判断軸を明確にし、新たな年を飛躍の一年になさってください。

