飯山商工会議所(長野県)はこのほど、「発酵の郷プロジェクト」を開始した。同プロジェクトは発酵食品文化を再評価し、事業者連携による新商品開発・販路拡大・観光連携などの新たな事業機会を創出することが目的。野沢菜漬けをはじめとする発酵食品を地域の生活文化や健康、環境に根差した貴重な資源として捉え、持続可能な価値の創出と地域内外への魅力発信に取り組む。事業実施のきっかけは「地域の発酵文化を伝えていくためには、冬季限定の野沢菜漬けを販売するだけでは足りない」という地元事業者の声だ。同地域の漬物の特徴である「発酵」を通した事業者の連携につなげたいと同プロジェクトを企画した。
プロジェクトでは①発酵食品の基礎、事業活用事例を紹介する導入セミナー②事業者の参加意欲、ニーズなどについてのヒアリング③複数事業者による商品開発・イベント開催など共同事業の企画④専門家と連携した事業者への個別支援――の四つの事業に取り組む。同所は個別の事業者から課題を聞き、専門家の支援も組み入れた個社支援を積極的に実施していく考えだ。
2月10日にはキックオフセミナーを開催。「発酵食品と地域文化の可能性」をテーマに講師による発酵食品の基礎と発酵を生かした商品開発、市場動向などについて講座を実施した。
同所担当者は「地域に根差した食文化の再評価と新たな事業者連携による価値創造ができることを願っている。さまざまな角度で地域内連携が生まれる可能性を楽しみにしている」と今後の期待を述べた。
