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パラリンピックのチカラ File 2 ゴールボール女子をけん引 進化し続ける大黒柱

小宮 正江 (こみや・まさえ)

1975年5月福岡市生まれ、シーズアスリート所属。パラリンピック4大会出場のメダリスト

力強いスローで守備の壁をこじ開け、得点を狙う小宮正江選手。2019 Malmo Lady and Men Intercup(スウェーデン)にて 提供:日本ゴールボール協会

団体競技として日本に初めてのパラリンピック金メダルをもたらしたのは、視覚障がい者の球技、ゴールボールだ。快挙は2012年ロンドン大会で日本女子代表が成し遂げた。

当時、主将としてチームを率いたのが小宮正江だ。実は彼女、日本女子がパラリンピック初出場を果たした2004年アテネ大会でも銅メダル獲得に貢献。日本の団体競技選手で金、銅のメダリストは小宮だけ。日本パラ界のレジェンドの一人だ。

国際戦デビューから17年。今も現役のトップ選手で、工夫や努力を重ね体力面も技術も日々進化し続けていることが小宮の真骨頂だ。三つのポジションどこでも担えるオールマイティーな彼女は、最年長としてチームの精神的支柱でもある。

小・中学時代はバレーボール部で活躍したが、小学2年生で発症した目の難病により徐々に視力が落ち、高校生以降は一度、スポーツから離れた。20歳ごろに視覚をほぼ失い、絶望の中でマッサージの資格取得のため通った学校でゴールボールと出合い、「光」を取り戻した。

今はベテランとしてチームへの貢献を第一に、「私自身が強くなることで、チームも強くなる」という信念のもと、進化へのストイックな努力を続ける。9月末に行われた国際大会でもチーム最多得点でけん引した。

2020年、代表6人に入れば、5回目の出場となる東京パラリンピックへの思いは強い。「これまで多くの人に支えられ、自分の限界に挑戦する機会を与えてもらってきました。東京大会は感謝の思いをプレーの結果で表す場にしたい」と話し、チームにとっても母国開催の世界最高峰の舞台は、「ゴールボールの魅力を広く伝える貴重なキッカケとなり、日本チームもさらに強くなれる重要な機会。未来につながるような、私たちの力を見せたい」と意気込む。

その最大の証しとなる「金メダル奪還」を目指し、小宮は今日もコートに立つ。

目隠しして行う球技。選手の鋭敏な聴覚と、空間認知能力に注目!

元は視覚障がい者のリハビリを目的に考案された3人一組で行う球技。鈴入りのボールを相手ゴールに転がし合い得点を競う。ボールや選手の動く音、気配など視覚以外の感覚を頼りに、緻密な戦略と連係を駆使して戦う。

競技紹介 https://tokyo2020.org/jp/games/sport/paralympic/goalball/

観に行こう!

2019 IBSAゴールボール アジア-パシフィック選手権大会 男女のアジアチャンピオン決定戦!

日程:2019年12月5日(木)〜10日(火)

会場:千葉ポートアリーナ *入場無料

星野 恭子(ほしの・きょうこ) スポーツライター 新潟市生まれ。15年ほど前に視覚障がい者をガイドしながら走る「伴走」活動を始めたことでパラスポーツに興味を持ち、取材・執筆を通してその魅力を発信中。パラリンピックは2008年から夏冬6大会を取材 http://hoshinokyoko.com/

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