日本商工会議所青年部(日本YEG、田中暢之会長)は2月19〜23日、静岡県沼津市を中心に「第39回全国大会 ふじのくに静岡ぬまづ大会」を開催した。大会には、全国397YEGから約7700人が参加した。期間中は22日の記念式典をはじめ、会員総会や分科会など各種会合を実施し、全国のYEGメンバー間の交流を深めた。
全国大会は、商工会議所活動の一翼を担う全国各地のYEGメンバーが、交流と研さんを通じて次代への先導者としての意識高揚を図ることなどを目的に毎年開催している。今回の大会コンセプトは、「創意工富」。「これからの時代を生き抜くためには、力を合わせ、工夫を積み重ね、創造性を追求していく姿勢が求められる。この全国大会においても、創意工富のスローガンの下、今まで誰もできなかったこと、思いつかなかったことを皆でつくり上げ、青年経済人に求められるものを体現できるような大会にしていきたい」という思いが込められている。
田中会長は令和初となる全国大会開催に当たり、「新世代が一堂に会し、新たな潮流を生み出すべく気概を持って活動していくことが求められている」と強調。「時代に求められ、地域に愛される。そんなYEGを共に創っていこう」とYEGメンバーのさらなる活躍に期待を寄せた。
記念式典であいさつした日本商工会議所の三村明夫会頭は、商工会議所が取り組むべき課題として、中小企業の活力強化と地域の活性化の2点を指摘。「YEGメンバー一人一人が、『この国の未来をつくるのは俺たちだ!』との思いを持ち、地域を超え一丸となることで、わが国が抱える構造的課題の解決に立ち向かってくれるものと大いに期待している」とエールを送った。
また、静岡県内の特産品を集めて併催した物産展では、全ての出展者がキャッシュレス決済を導入。スマートフォン決済アプリを活用した大会独自クーポンの発行や、キャッシュレス事業者などの特設ブースも設置した。物産展には、三村会頭や松本洋平経済産業副大臣も視察に訪れた。
次回全国大会は、2021年3月3〜7日に、福井県鯖江市を中心に開催する予定となっている。
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