各地のYEGでは、日々さまざまな事業を行っているが、その中でも他のYEGの参考になるような事業や活動を厳選し、全国のメンバーへPRする「YEG大賞」。今回は、どんな特徴的な事業が選ばれるのだろうか。
YEG大賞にかける想い
日本YEG吉田会長は、本事業の開催に至った経緯を次のように語る。
「日本YEGの組織は何のために、誰のために存在しているのかを最初に考えました。我々は、各地のYEG単会に支えられ、存在していますから、その事業はまず全国3万3000名のメンバーのために役に立つものでなくてはなりません。その上で、日本YEGと各地単会との心の距離感をもっと縮めたいとの思いがありました」 YEG大賞は、必ずしも毎年開催されるわけではない。開催に対して否定的な意見もある。
例えば、『各地単会の事業に優劣をつけることはどうなのか』というものだ。その点に対して、吉田会長は「本事業は、決して順位をつけることが目的ではありません。事業の過程で、各地のYEGの活動を地域の枠を超えてより多くのメンバーに知ってもらうこと。そして、その活動を地域のためにさらに飛躍させてもらうことこそが重要なのです」とYEG大賞の意義を強調する。
SNSを活用する目的とは
日ごろは目にすることのない他のYEGの事業も、YEG大賞を通して目を向ければ、得られるものは大きいはずである。吉田会長の思いにもあるように、本事業の目的は単会の事業を全国のメンバーに知ってもらうことにある。そこで、今回は、審査に「Facebook」を活用することを決めた。誰でも気軽に参加できるよう、Facebookの「いいね」の数が採点に反映される形式を取ることで、全国のより多くのYEGメンバーを巻き込むことが狙いだ。
注目の結果は全国大会で発表
今回は、全国から105件の事業がエントリーされ、現在、審査がおこなわれている最中である。注目の結果は、2月17日の全国大会の記念式典で発表される予定だ。今回、最も注目を集めた事業は何か。是非、全国大会に参加し、自分の目で確かめてもらいたい。
これまでのYEG大賞を受賞した主な事業
平成12年度第1回YEG大賞受賞
【事業名称】天童冬の陣「平成鍋合戦」
【実施YEG】東北ブロック/山形県連/天童YEG
【テーマ】地元特産品と地域性を活かした「鍋をテーマにした」オリジナリティーのあるイベントによる地域活性化事業
【事業内容】平成鍋合戦は、もともと地元の天童市の活性化対策として天童商工会議所青年部(天童YEG)が企画し、平成8(1996)年から毎年開催されている。 毎回日本国内はもとより、海外で発案された鍋も参戦するこのイベントは、地元の特産品を使った伝統的な鍋やオリジナリティー溢(あふ)れる新しい味の鍋など、各陣営のプライドをかけた味の戦いになる。来場者と審査員に投票を行ってもらい大賞となる『鍋将軍』が決定する。
平成20年度 第8回YEG大賞受賞
【事業名称】館山へ移住お手伝いネットワーク NPO法人「おせっ会」設立
【実施YEG】関東ブロック/千葉県連/館山YEG
【テーマ】館山への移住のためのもてなしのネットワーク作り
【事業内容】ふるさと館山の人口を増やし、活気を失うことを防ぐべく『私たちの町の市民になりませんか』と首都圏にむけてプロモーション活動をする。そして移住を希望された方の物理的、精神的援助をする。 移住に関しての調査結果を基に「おせっ会」というネーミングの通り、〝田舎もん〟の愛のある『おせっかい』を焼き、不安の多い中で移住してくる方たちの「精神的な頼りどころになる事」を目指し活動する。
平成27年度第12回YEG大賞受賞
【事業名称】愛知県YEG DAY in 東海(愛知県連事業)
【実施YEG】東海ブロック/愛知県連
【テーマ】「志」の結集~「独立自尊」ひとは人のためにあり~
【事業内容】平成27年度、愛知県連では「『独立自尊』、ひとは人のためにあり、共に語り合い切磋琢磨(せっさたくま)で織り成す愛知県連『志』の結集」をスローガンに掲げ、東日本大震災の発生などに象徴される混沌(こんとん)とした今の時代に、地域経済を担う青年経済人として「日本の未来は、地域から創る」という「志」を結集。YEGの存在価値を発揮し、愛知から新しい風を吹かせる源とするべく、より多くの県下YEGメンバーが一堂に集う場として愛知県YEG DAYを開催。
YEG大賞の審査結果発表・表彰
■ 日時
平成30年2月16日12時30分〜17日
■ 場所
第37回全国大会 各務原大会 YEG大賞
■ 内容
受賞した単会への表彰
※結果はFacebook、日本YEGウェブサイト「YEG大賞」特設ページでも併せて公開する。
■ 事業実施の流れ
画像を参照
■ 審査対象事業
①日本YEGホームページの「地域のYEG情報」に情報提供のあった事業②石垣に取り上げられた事業③日本YEG後援名義使用許可申請のあった事業④YEG大賞特設サイトから応募のあった事業のいずれか ※平成28年度、平成29年度に実施した事業 ※過去にYEG大賞を受賞していない事業
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