日本商工会議所の岡村正名誉会頭は3月16日、仙台市(宮城県)で東日本大震災からの復旧・復興をテーマに「126万会員が支えた産業復興と、再び光り輝く東北へ」と題して講演を行った。
同講演会は、3月14日から18日に仙台市で開催された国連防災世界会議に併せ仙台商工会議所が主催。震災発生時、日商会頭を務めていた岡村名誉会頭は、当時の被災地の様子、全国からの支援、政府への要望、海外への情報発信など、全国の商工会議所が一丸となった取り組みを紹介した。商工会議所ならではの取り組みとして、「遊休機械無償マッチング支援プロジェクト」を挙げ、約3千点の機械などが被災地域の復興に役立っていると全国の商工会議所の絆の強さをアピールした。
また、被災地の現状について、「復興は、進みつつあるものの、いまだ道半ば」と強調。「引き続き、国を挙げて、息の長い支援の取り組みを続けて行く必要がある」と訴えた。さらに、「この震災で得られた経験や教訓を、世界の人々に広く知らせて行くことがわれわれの責務」と今後も被災地支援に取り組んでいく考えを示した。
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