各地商工会議所を通じて集まった逸品を、週替わりで東京・秋葉原の食のテーマパーク「日本百貨店しょくひんかん」で販売する「地域うまいもんマルシェ」が好評開催中だ。店舗で販売された人気商品の「こだわり」に迫る。
前橋商工会議所は、前橋市内の漬物専門店、中川漬物のこだわりの製品を紹介した。群馬県は、冬に「上州の空っ風」と呼ばれる北西風が吹き付け強い寒気に見舞われる一方、日照量が多く、野菜生産や漬物づくりに適した気候風土だという。中川漬物は、豊富な県産の野菜を使い、素材や製法にこだわってさまざまな種類の漬物を製造している。
定番人気の「たくあん新漬け」は空っ風で干した大根のぬか漬け。懐かしい味が好評だ。「たくあん古漬け」は、干した大根をナスの葉、柿、リンゴ、昆布、煮干しなどで長期間漬け込んだもので、乳酸発酵が進み酸味が強い。「干しだいこんにんにく醤油漬け」は、干した大根を地元産のにんにくとしょうゆで漬け込んだもので、おつまみにお薦め。漬物を食べない若年層にも食べてほしいと開発した。
群馬のブランド白菜「國府(こくふ)白菜」を使った浅漬けも登場。國府白菜は、火山灰が堆積してできた肥沃な国府地区(群馬県内)で生産された白菜で、肉厚で甘いのが特徴だ。
そのほか、キュウリやナスの浅漬けをはじめ、健康食として注目されている菊芋を使った「きくいもたまり白醤油漬け」、辛みの強い県産のショウガを使った「しんしょうがたまり醤油漬け」や、「ふきのとう味噌漬け」「セロリと人参のピクルス」、大根のキムチなども販売した。