日本商工会議所は、海外取引先の売掛債権を補償する「輸出取引信用保険制度」を新たに立ち上げる。
本制度は、海外取引先の倒産や取引先国のテロ・内乱・天災などの理由により、売掛債権が回収できなかった場合、その損害の一定割合を保険金として補償。代金不払いの発生による貸倒れ損失への補償が保険金の支払いにより行われるため、資金繰りの安定化を図ることができる。
また、本制度の引受損害保険会社と同社が提携している海外の大手信用保険会社のチェックにより、海外取引先の与信管理も可能となる。
保険の始期は毎年7月1日。本制度の取り扱い損害保険会社は、損害保険ジャパン日本興亜、東京海上日動火災保険、三井住友海上保険の三社となっている。
日商では現在運営している海外のPL(生産物責任)訴訟リスクに備える「中小企業海外PL保険」と本制度を併せ「海外展開サポートプラン」として運営。今後も海外展開を目指す企業を支援する新たな保険制度の立ち上げを検討していく。
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