西尾商工会議所(愛知県)は、西尾茶協同組合、西尾酒販協同組合と共同開発した抹茶入り緑茶缶飲料「西尾っ茶」を販売するオリジナル自動販売機の設置を推進している。設置数は今年5月時点で102台。地産地消や市の観光振興を図るためのツールとして有効に活用されている。
「西尾っ茶」は2001年、西尾市と周辺地域の特産品である「西尾の抹茶」をPRする目的で開発。煎茶に抹茶をブレンドしているため深い味わいが特徴だ。当初は県内産の煎茶を使い「ふりふり踊ろっ茶」の名称で商品化したが、09年に「西尾の抹茶」が特許庁の地域ブランドに認定されたのを機に煎茶を全て西尾産に切り替え、12年に「西尾っ茶」に改名した。西尾茶協同組合の加盟店など約50店舗で販売している。
自販機は改名と同時に同所がダイドードリンコの協力を得てオリジナル機を製造、徐々に設置数を増やしてきた。売上金の一部が同所に還元される仕組みで、同所はそれを西尾市の観光振興に活用している。昨年度の観光振興募金額は53万1701円。この募金は、今年11月16、17日に行われる「にしお産業物産フェア」の事業費に充てる予定だ。
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