宴会で疲れた胃を回復
忘年会・新年会が続く時期ですね。食べ過ぎ、飲み過ぎで胃を痛めてしまったら、タンパク質、ビタミン、ミネラルをきちんと補給して、胃を回復させてあげましょう。低脂肪な食材を選び、消化に優しい調理法で仕上げることがポイントです。
また、二日酔いの場合には、水分をしっかり補給する必要があります。おかゆや雑炊など、水分が多く温かいメニューに、バランスの良いおかずをトッピングできればいいのですが、特に忙しい年末年始、料理をする時間があまりないこともあるでしょう。
そんなときには、刺し身を使った簡単なお茶漬けがおすすめ。魚に多く含まれるEPAは、脳に良く、胃の粘膜を強化する働きがあるといわれています。冬に旬を迎えるヒラメやブリなど、夕食で食べきれなかった分をごまダレに漬けておけば、翌朝の調理はとても簡単です。
今回のレシピで使う海苔に含まれるビタミンAは、胃の粘膜の正常な働きを助けます。さらに、ブロッコリースプラウトに含まれるビタミンCやEは、同じく胃の粘膜を保護する働きがあります。ブロッコリースプラウトと聞いてもあまりなじみのない人もいるかもしれませんが、かいわれ大根と同じ発芽野菜です。彩りが欲しいときにも重宝します。
二度味わえる鯛茶漬け
胃が元気なときは、ブロッコリースプラウトの代わりにかいわれ大根や、ワサビのように辛みのあるものを合わせるのも◎
材料(2人分)
鯛…10切れ程度
ブロッコリースプラウト…1パック
焼き海苔…適量
温かいごはん…2杯分
練りごま…20g
温かい煎茶…適量
【A】 しょうゆ…小さじ2 酒…小さじ1 みりん…小さじ1
つくり方
①【A】を耐熱容器に入れて、電子レンジで20秒ほど加熱する
②①がなめらかになるまで、練りごまとよく合わせ、鯛にまぶし付ける
③茶碗にごはんを盛って、②と根元の部分を切ったブロッコリースプラウト、細く切った海苔をのせる
④まずはそのままいただいて、次に煎茶を回し掛けて、お茶漬けにしていただきます
ワンポイントメモ
ビタミンA
植物性の食品に含まれるカロテン類は、体内でビタミンAとして働く成分のひとつ。緑黄色野菜のほかに、海藻類にも多く含まれます
※月刊石垣2015年12月号に掲載された記事です。
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