徳山商工会議所(山口県)が事務局を務める周南市中心市街地活性化協議会は、周南市を訪れる出張者に向け市内の飲食店を紹介する「徳山駅旅グルメ豆本」を発行し、4月30日に書店などで販売を開始した。同豆本はポケットに入るA6判でカラー46ページ。3000部を制作し、販売価格は1冊200円(税込み)だ。徳山駅周辺の飲食店41店のお薦めのポイントを簡潔に紹介している。
「徳山駅旅グルメ豆本」は、商店街の回遊性向上を目的として同協議会が昨年4月に企画。まちづくりを志す徳山商工高等学校の生徒有志や地元のアマチュアカメラマンらが協力して制作した。制作費の一部は、クラウドファンディングで集めた。
内容は、市民150人に聞いたアンケートの結果を基に、徳山駅周辺の人気上位の飲食店41店を高校生らが取材し、「ランチ」「晩ごはん」「甘味(土産)」の3部門に分けて紹介している。PRにも力を入れ、地元紙などに紹介されており、評判は上々だ。YouTubeで、同豆本の取材風景も配信している。
編集長を務めた同協議会の平義彦さんは「ターゲットを絞り、総花的でなくおいしい店を掲載したのがこの本のポイント」と言う。取材を通じ、地元の人が案外まちの魅力を知らないことを実感したそうで、「飲食店はまちの文化の一つ。新型コロナウイルス感染症拡大の影響で飲食店は厳しい状況にあるが、今こそ広報を強化し食べ支えたい。収束後には多くの出張者の方や、市民の皆さんも、ぜひ来店してほしい」と力を込めた。
今後は、同豆本の電子書籍化や、第2弾の発行も企画しているという。同豆本は、同所をはじめ、JR徳山駅前の周南市立徳山駅前図書館・蔦屋書店、掲載店舗などで販売している。
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