飯田市は長野県の南部に位置する人口約10万人の都市です。当地では、2027年の開通を目指すリニア中央新幹線の工事が山場を迎えています。飯田・品川間が45分、飯田・名古屋間が25分でつながるなど、三大都市圏が1時間圏内となり、6000万人がつながるスーパーメガリージョンの形成に期待が高まっています。
また、飯田・浜松・豊橋を結ぶ延長100㎞の三遠南信自動車道の建設も進んでいます。近未来の飯田市は、250万人の経済圏域の一翼を担うことになり、長野県の南の玄関口、三遠南信の北の玄関口となります。今の日本で最もポテンシャルの高い地域と言っても過言ではないでしょう。それだけに商工会議所にかかる期待と責任は大きいものがあります。
弊社は戦後、中島飛行機が飛行機を生産することを禁じられ、ラビットスクーターの生産を始めた時から、その販売代理店を長野県内で始め、現在はSUBARUの販売を担う特約店として事業を行っています。お客さま満足度全国一の評価を得ていることが自慢です。
不思議なご縁でした。理工学部で学ぶ自分が卒業論文に「工業立地」を手掛けたことから、商学部の原価計算の教授に巡り合い、税理士になりました。以来、経営者と士業の二足のわらじを履いて50年、商工会議所議員歴は来年で30年になります。趣味のゴルフはほぼ卒業し、もっぱら健康維持ゴルフに。大好きな旅行や読書も会頭在任中はお預けです。
早いもので会頭をお受けしてから、この10月で3期9年となります。その間、最大の事業は耐震基準を満たさない老朽化した商工会館の建て替えでした。株式会社飯田商工会館を立ち上げ、議員さんからの出資と積立金により、無借金で建て替えることができました。まさに議員さんの総力を結集した一大事業でした。
終戦後の昭和22(1947)年、飯田市街地は大火により6割以上が焼失しました。以来七十余年、まちは復興し、にぎわいを取り戻しました。そして、当所は大正9(1920)年9月の創立からまもなく100年を迎えます。本年9月には記念式典を挙行し、その後1年にわたり100周年記念事業を展開してまいります。
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