日本政府観光局(JNTO)はこのほど、3月の訪日外国人旅行者数が前年同月比9・8%増の220万人6千人となったことを発表した。昨年3月の201万人を19万人以上上回り3月として過去最多、単月としては過去3番目に多い人数となった。
国・地域別では、中国(50万9千人)、韓国(48万8千人)など15カ国・地域が3月として過去最高を記録。航空路線の新規就航・増便、クルーズ船寄港数の増加、継続的な訪日旅行プロモーションの効果などが訪日需要を後押しした。
一方、JNTOでは、「昨年は3月末であったイースター休暇が今年は4月となったことが、欧米豪を中心とした各国・地域の動向に大きな影響を及ぼし、訪日外客数全体の伸び率は一桁に留まった」と分析。先行きについては、「日本の広い地域で桜が見頃を迎える4月は、外国人旅行者にも人気の高い訪日旅行シーズンであり、イースターなど各市場の休暇に合わせた訪日需要の高まりが期待される」としている。
また、観光庁が発表した「訪日外国人消費動向調査」によると、平成29年1―3月期の訪日外国人全体の旅行消費額(速報)は9679億円と推計され、前年同期(9305億円)に比べ4・0%増加した。国・地域別に見ると、中国が3718億円で最多となった。
訪日外国人1人当たり旅行支出は14万8066円で、前年同期(16万1743円)に比べ8・5%減。国・地域別に見ると、スペイン(24万9千円)、オーストラリア(24万1千円)、中国(22万5千円)の順で高い。
詳細は、http://www.jnto.go.jp/jpn/index.html、http://www.mlit.go.jp/kankocho/news02_000310.htmlを参照。
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