各地商工会議所を通じて集まった逸品を、週替わりで東京・秋葉原の食のテーマパーク「日本百貨店しょくひんかん」で販売する「地域うまいもんマルシェ」が好評開催中だ。店舗で販売された人気商品の「こだわり」に迫る。
宮崎商工会議所は、宮崎県産の素材にこだわった食品や焼酎などを紹介した。缶詰の「宮崎マヒマヒフレーク」は、宮崎で取れたシイラの身をほぐして油漬けにしたもの。災害時の支援物資開発を目的とした「備蓄缶プロジェクト」の一環として、水産加工食品会社の器(うつわ)が宮崎海洋高等学校と共同開発した。
同社は、魚肉を練り合わせてつくった「宮崎魚(ぎょ)うどん」「宮崎魚そば」なる麺も出品。うどんは白身魚のシイラとエソを使用、そばはウルメイワシにゆずこしょうを加えた100%魚肉麺だ。戦時中、小麦粉の代用として魚肉を使ったのが始まりといわれ、弾力のある食感が面白い。
レトルトタイプの「みやざきのグリーンカレー」はタイ料理店のレシピに基づく本格的グリーンカレー。宮崎の素材にこだわる食品会社宮崎食研が製造、特産品のチョウザメの肉入りで独特の風味がある。同社は県産の金柑(きんかん)やマンゴーなどをブレンドした香り高い紅茶も出品した。
ピーマン焼酎「ぴめんと」を出品したのは、創業明治42年の落合酒造場。特産品の完熟ピーマンを使ったこの焼酎はスパイシーかつ爽やかな飲み心地で、牛肉料理や中華、スパイスの効いた料理に合う。同社は県産ブドウを使ったスピリッツ(蒸留酒)、「尾鈴葡萄(おすずぶどう)」なども紹介した。
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