経済産業省はこのほど、サイバーセキュリティー分野において初の国家資格となる「情報処理安全確保支援士」制度を開始することを発表した。情報処理安全確保支援士は、サイバーセキュリティーに関する知識・技能を活用して企業や組織における安全な情報システムの企画・設計・開発・運用を支援。また、サイバーセキュリティー対策の調査・分析・評価を行い、その結果に基づき必要な指導・助言を行う。
情報処理安全確保支援士は、サイバーセキュリティーの確保に取り組む政府機関、重要インフラ事業者、重要な情報保有する企業などのユーザー側およびこれら組織に専門的・技術的なサービスを提供するセキュリティー関連企業などのいわゆるベンダー側の双方においての活躍が期待されている。
情報処理安全確保支援士になるには、独立行政法人情報処理推進機構(IPA)が実施する情報処理安全確保支援士試験に合格し、登録する必要がある。初回の試験は、平成29年4月を予定している。
なお、制度開始から2年間に限り、「情報セキュリティスペシャリスト試験」または、「テクニカルエンジニア(情報セキュリティ)試験」の合格者も登録できる。また、継続的にサイバーセキュリティーに関する最新の知識・技能を維持するため、情報処理安全確保支援士には、IPAが経済産業大臣の認可を受けて実施する講習を毎年受講することが義務付けられる。
詳細は、http://www.meti.go.jp/press/2016/10/20161021002/20161021002.htmlを参照。
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