廿日市商工会議所(広島県)は、廿日市市特産の牡蠣(かき)と牡蠣料理を全国へ広めるべく地域と連携し、PR事業を展開している。同事業は平成26年にスタート。まずは廿日市産の牡蠣に新しいコンセプトを持たせようと、牡蠣をさまざまな材料で包んだ「牡蠣くるみ」と称する新メニュー5点を開発した。メニューは地元の女性らが考案、バターソテーした牡蠣をパイ生地で包み焼いた「お宝パイ包み」や、牡蠣のオイル漬けをパンでくるんだ「牡蠣くるみサンド」など家庭でつくれる料理だ。
その後、同所はこれらのレシピと牡蠣料理を提供する市内の飲食店、牡蠣を使った加工品などを紹介する冊子「牡蠣くるみ」の発行を開始。昨年12月には3回目となる最新版2万部を発行し、市内のホテルやコンビニなど約100カ所で配布している。冊子には「牡蠣まつり」などイベント情報も掲載。今年からはスタンプラリーも開催し、3店分のスタンプを集めて応募すると同所が開発支援した牡蠣の串焼き「かきにれもん」など一押しの牡蠣製品などが当たる。期間は3月31日まで。
今後はSNSなどを積極的に活用し、さらなる観光誘客を目指す。「周辺観光も含め、牡蠣を食べ歩く仕掛けをつくるなど継続的にPRしていく」と同所は話している。
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