さいたま商工会議所はこのほど、インバウンド対応事業の一環として埼玉大学と連携し、外国人とのコミュニケーションを補助する「うちわ」を作成した。このうちわは平成27年11月、「さいたま市のおもてなしスタイル」をテーマに同市などが開催した「第5回学生政策提案フォーラム in さいたま」で最優秀賞を受賞した同大経済学部、齋藤友之教授のゼミによる提案、「うちわによるオリンピックの暑さ対策」を同所が取り上げ、同大とコラボレーションして作成したものだ。
表面は外国人がお土産として持ち帰れるよう日本的なイラストをあしらい、裏面は「お手洗い」「案内所」「レストラン」などを表すピクトグラム(絵文字)を配し、指さしでコミュニケーションを図れるようにした。また、裏面には地元の店舗情報を多言語で表示できるウェブサイトへ誘導するQRコードも印刷。これにより地域振興へつなげるのが目的だ。
うちわは、27~30日にさいたまスーパーアリーナなどで開催される「第8回世界盆栽大会 ㏌さいたま」で配布する予定。同所は、さらに32年に開催される「2020年東京オリンピック・パラリンピック」での配布を目指している。
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