十日町商工会議所(新潟県)などで構成する十日町きものGOTTAKU(ごったく)実行委員会は5月17~19日の3日間、「~職人探訪~十日町きものGOTTAKU」を開催した。関係者しか見ることができなかった染め、織り、メンテナンスなど13の着物関連企業の製造工程を一般に公開するもので、産地を挙げてこのような取り組みをするのは全国初という。
「ごったく」とは、同市で使われている方言で、「人をもてなすお祭り」や「にぎやかな騒ぎ」といった意味を持つ。同イベントの開催により、地域の伝統産業を多くの人に知ってもらい、さらに、交流人口の拡大も目指す。
同市は、日本有数の着物の産地。分業制ではなく、一つの企業が染めから織りまで全ての工程を行うことが特徴だ。
同市では今年初めて、4月と5月を「十日町きもの月間」と位置付けた。着物に関する行事が相次いで行われ、同イベントもその一環。参加者からは、「着物の制作には非常に手間が掛かっていると分かった」「伝統産業が次世代に受け継がれてほしい」などの感想が寄せられた。
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