文部科学省はこのほど、学校基本調査(速報値、5月1日時点)を発表し、今年3月の大学卒業者に占める就職者の割合が5年連続で増加し、72・6%になったことが明らかになった。大卒の就職率が7割を超えたのは、1994年度以来、21年ぶり。景気回復の効果や人手不足などを背景に、企業の採用活動が活発化している傾向がうかがわれる。
調査結果では、今年3月の大学(学部)卒業者56万4025人のうち、就職者は40万9754人となり卒業者に占める就職者の割合(就職率)は、25年度から2・8ポイント上昇。就職者のうち、正規雇用は38万8606人となり、前年度より3・0ポイント上昇している。契約社員や派遣社員などの非正規雇用は2万1148人(前年度比▶0・2ポイント)、アルバイトなどの一時的な仕事に就いた者は1万1730人(同▶0・5ポイント)といずれも低下している。
また、大学院などへの進学者は6万8957人となり5年連続で減少。進学も就職もしてない人は5万8093人となり、前年度から1・8ポイント低下している。
大学院などの修士課程修了者の就職率も5年連続で上昇し、76・2%。博士課程などへの進学者の割合は10・3%と前年度比で0・2ポイント低下している。
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