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スポーツライター 青島健太の注目アスリート 「バレリーナのように」が室伏の理想とする投げ方

アテネ五輪で金メダルを授与された室伏広治選手 写真提供:産経新聞

リオデジャネイロ五輪の陸上競技に彼の姿を見ることはできなかった。ハンマー投げの室伏広治選手だ。2000年シドニー五輪に始まり、アテネ、北京、ロンドンと4大会連続で五輪に出場。04年のアテネでは金メダルに輝き、12年のロンドンでも銅メダルを獲得した。今夏6月、五輪代表を決める国内大会に出場したが、練習不足もあり満足な投てきはできなかった。ここが潮時と決めていたのだろう。五輪を前に室伏は引退を表明した。

日本選手権20連覇。国内に敵はいなかった。日本にいても競り合う相手がいない。室伏は積極的に海外に出て行く。アメリカやヨーロッパに長期滞在し、技術を磨き新しい発想を手に入れるために、さまざまな指導者に教えを請うた。

現役時代、彼が言っていたことで忘れられないフレーズがある。重さ7・26㎏のハンマーを80m以上投げるパワフルなスポーツでありながら、室伏はその投げ方の理想をこう語ったのだ。

「バレリーナのように投げたい」

青島 健太 スポーツライター&キャスター 1958年新潟市生まれ。埼玉県立春日部高校から慶応義塾大学、東芝を経てヤクルト・スワローズに入団。プロ野球初打席で初ホームランを記録。引退後は、オーストラリアで日本語教師を務め、帰国後、あらゆるメディアでスポーツの醍醐味を伝えている。

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