東北六県の祭りが一堂に集結し、各県が一丸となって震災からの早期復興や東北の元気を国内外に広くアピールする「東北六魂祭2016」が6月25、26日の2日間、青森市で開催された。六魂祭は平成23年の宮城県仙台市での開催を皮切りに、毎年「東北復興」の旗印として行われてきたもの。6回目となる今回で東北各県を一巡したこととなる。2日間合計で約27万人もの観客が駆けつけ、盛り上がりを見せた。
今回の六魂祭には、各県の県庁所在地を代表する「青森ねぶた祭」「秋田竿燈(かんとう)まつり」「盛岡さんさ踊り」「山形花笠まつり」「仙台七夕まつり」「福島わらじまつり」に加え、青森県八戸市の「八戸三社大祭」も特別参加。震災によって失われた活気を呼び戻そうと、1320人が参加した。また、来場者数も昨年度より1万人多い27万人となり、フィナーレに相応しい祭りとなった。
今年のテーマは「跳」。「未来へ跳ねよ、東北の魂。」という熱い思いが込められている。祭りのメーンイベントとなるパレードは、国道を使用した約1kmのコースを設定。沿道からは大きな声援と拍手が送られた。観客は、青森県のみならず、東北各県からも多くの人が駆けつけ、「自分の県の祭りを他県で見るのはとても新鮮な感じがした」などと、笑顔を見せた。
開催地の青森商工会議所は、「六魂祭を通じて東北六県それぞれの祭りがPRできたと思う。また、東北六県が一丸となって元気をPRできたという手ごたえもある。一方で、復興面においてはまだまだな部分もあり、風化させてはいけないとも思う」と話している。
また、祭りの最後には青森市の鹿内博市長から、「なんらかの形でこの六魂祭を継続するよう、助力していきたい」との発言。期待を膨らませる観客たちが歓声を上げた。
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