文部科学省、経済産業省、厚生労働省は1月21日、国立オリンピック記念青少年総合センターで「キャリア教育推進連携シンポジウム」を開催。「キャリア教育推進連携表彰」など、各賞の受賞団体による事例発表と表彰式が執り行われた。
キャリア教育推進連携表彰の最優秀賞には、川口商工会議所(埼玉県)が事務局を担う「川口若手ものづくり人材育成プロジェクト」が選出された。同プロジェクトには、地場産業の鋳物や機械工業などの組合、行政・教育機関が参画。「地学地就」を目的にした工業高校生のインターンシップや、企業の高度技術者による鋳造・溶接などの実践的な授業、小中学生とその保護者を対象とした「親子でものづくり体験ツアー」を実施するなど、地域総がかりで産業人材育成に努めている点が高く評価された。
また、「キャリア教育アワード」では愛知県の瀬戸キャリア教育推進協議会(事務局=瀬戸商工会議所など)が優秀賞を受賞。同協議会は中学生の職場体験の受け入れ先として、瀬戸市とその近郊の300事業所を開拓していることに加え、地元企業・商店街・NPO団体などから、学校のニーズに合わせてその道のスペシャリストを派遣。子どもたちに講義を行い、まちぐるみでキャリア教育を行っている点が評価された。
同シンポジウムでは、日本商工会議所特別顧問の前田新造氏(資生堂相談役)による「魅力ある人づくり~社会が必要とする人材育成のために~」と題した基調講演のほか、産学官の関係者によるパネルディスカッションも開催。活発な意見交換が行われた。
詳細は、http://www.mext.go.jp/b_menu/houdou/26/12/1353756.htmを参照。
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