行田商工会議所(埼玉県)繊維部会は11月13日、同市産業文化会館にて「ベスト足袋ニストコンテスト」を開催した。同コンテストは「足袋をカッコよく履きこなす『足袋愛』あふれている人」を選出するもので、今回は昨年に続く2回目。「足袋のまち」行田の魅力をより広く、多くの人に知ってもらおうというイベントだ。
和装・洋装・コスチュームの三つの部門を設けて募集し、足袋への愛着度や足袋と服装のコーディネートなどを基準に各部門の優秀賞を選考、その中からベスト足袋ニストを決定した。さらに参加者の中から審査員特別賞も選出した。
今回、参加した26組の中からベスト足袋ニストに輝いたのは、女優の兼田玲菜さん(コスチューム部門優秀賞)。斬新な着こなしが目を引いた。和装部門優秀賞には佐々木達郎さん、洋装部門優秀賞には密照葵さんが選ばれた。また、審査終了後には地元保育園の和太鼓演奏や民謡ユニットのミニライブ、兼田さんによるダンスなどのパフォーマンスも行われ、会場を盛り上げた。
行田の足袋は江戸時代に始まる名産品。明治時代にはミシンの発達により生産量が増大、昭和13(1938)年には全国生産量の約80%を占めていたという。こうしたイベントが、地域産業を盛り立てる一助になればと同所は話している。
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