彦根商工会議所(滋賀県)は10月27日、「ひこねアスパラガス生産説明会」を開催した。同所は、平成26年より地域資源を活用したブランド開発に取り組み、優れた品質と歴史を誇る彦根産ホワイトアスパラガスに着目して、「ひこねアスパラガスプロジェクト」を推進している。今回の説明会はその一環として行われたもので、農業従事者や新規就農希望者ら18人が参加した。
説明会当日は、同プロジェクトについて同所担当者が説明し、その後、アドバイザーの農楽(NOUGAKU)の伊藤浩正氏がアスパラガスの生産方法や営農計画などについて説明した。また、彦根市農林水産課の担当者が、同市のさまざまな施策について紹介した。参加者らは熱心に耳を傾け、質疑応答も活発に行われるなど、同所の取り組みへの期待の高さがうかがえた。
ホワイトアスパラガスは日光に当たらないよう特別な方法で栽培するもので、高級食材として注目されている。だが収穫までに時間がかかり、出荷できる期間は4~6月と短いなど課題も多い。そこで、同所は冬でも生産可能な「伏せ込み栽培」を試験的に行うなど新たな取り組みを進めている。
また、加工品開発も進めており、ホワイト、グリーン、パープル、ピンクの4色のアスパラガスのピクルスなど製品化に向け研究を重ねている。
最新号を紙面で読める!